とは夏果とは
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広義積分 留数定理 ベータ関数
2024.12.29

多少は読みやすいpdf


I=0dx1x4+1

留数定理を用いた解法

積分の範囲を拡張しI=-121x4+1dx
また f(x)=121x4+1 と置き複素数zに拡張しf(z)=121z4+1とする

この時のIの範囲Cは次のように定義されるC=limR(IRCR)
ここで

  • IR={-R<x<R}
  • CR={z=Rejθ0θπ}

したがってCf(z)dz=limR(-RRf(x)dx+CRf(z)dz)
これを整理するとCf(z)dz=-f(x)dx+Cf(z)dz=I+Cf(z)dz
次にCf(z)dzについて考える

f(z)を以下のように分解するf(z)=121z4+1=121(z-z0)(z-z1)(z-z2)(z-z3)
ここで次のように定義する

zn4=-1=ej(2n+1)π(n=0,1,2,3)

zn=ej(2n+1)π4(n=0,1,2,3)
留数を計算するRes(f,z0)=limzz0(z-z0)f(z)=12limzz0z-z01+z4
このまま極限操作を行うと不定形になるためロピタルの定理を用いる

Res(f,z0)=12limzz014z3=18z03=18e-j3π4=18z2
さらに計算するとRes(f,z0)=182(-1-j)
同様にしてRes(f,z1)=18z13=18e-j9π4=18z2=182(1-j)
これらよりCf(z)dz=j2π[Res(f,z0)+Res(f,z1)]=j2π182[-1-j+1-j]=π22

次にCf(z)dzについて考える

CR={z=Rejθ0θπ}としdzdθ=jRejθ
と置換するCf(z)dz=limRCRf(z)dz=limR0πf(ejθ)jRejθdθ=limRj2R30πejθej4θ+1R4dθ=0

以上よりCf(z)dz=I+Cf(z)dzπ22=I+0I=π22=24π

因数分解と部分分数分解を用いた解法

分母を因数分解するx4+1=(x2+1)2-(2x)2=(x2-2x+1)(x2+2x+1)
以上より1x4+1=1(x2-2x+1)(x2+2x+1)
部分分数分解を行うために式①1x4+1=a1x+a0x2-2x+1+a3x+a2x2+2x+1
を置く1=(a1x+a0)(x2+2x+1)+(a3x+a2)(x2-2x+1)=x3(a1+a3)+x2(-2a1+a0+2a3+a2)+x(a1-2a0+a3+2a2)+(a0+a2)
係数比較を行うとa1+a3=0-2a1+a0+2a3+a2=0a1-2a0+a3+2a2=0a0+a2=1
これらを解くとa0=12a1=122,a2=12,a3=-122
これを式①に代入すると1x4+1=122x+12x2-2x+1+-122x+12x2+2x+1
整理すると1x4+1=14(-122x-2x2-2x+1+122x+2x2+2x+1+21+(2x-1)2+21+(2x+1)2)

積分できる形になったので積分するI=140(-122x-2x2-2x+1+122x+2x2+2x+1+21+(2x-1)2+21+(2x+1)2)dx
積分の結果I=14[-12log(x2-2+1)+12log(x2+2+1)+2arctan(2x-1)+2arctan(2x+1)]0=142[limxlog(x2+2x+1x2-2x+1)-limx0log(x2+2x+1x2-2x+1)]+24(π2-0+π2-0)
任意のx,0で発散しない関数f(x)に関してlimx,0log(f(x))=log(limx,0f(x))
が成り立つためロピタルの定理を用いてlimx,0log(x2+2x+1x2-2x+1)=log(limx,0x2+2x+1x2-2x+1)=log(limx,02x+22x-2)=log(limx,022)=0
したがってI=24π

ベータ関数を用いた解法

変数変換として

x4=y4x3dx=dy,0y

を用いると

I=011+ydy4y34=140y-341+ydy

これをベータ関数の積分公式

B(l,m)=0yl-1(1+y)l+mdy=(l-1)!(m-1)!(l+m-1)!=Γ(l)Γ(m)Γ(l+m)

より計算すると

I=14B(14,34)=14Γ(14)Γ(34)Γ(1)

ここでガンマ関数の定義 Γ(n+1)=n!を用いると

I=14Γ(14)Γ(34)

さらにガンマ関数の相反公式

Γ(z)Γ(1-z)=πsin(πz)

を用いて

I=14πsin(π4)=14π22=24π


懐かしいノートが出てきたのでmathmlのテストも兼ねて載せる

かなり古いもので稚拙だから頭痛がするわけだが当時に対して何かができるようになったわけではなくよっぽど退化しているのだから手の施しようがない

zolaの簡単な変更によってmathmlに変換できるのだが更新の度に少々の作業が発生すると記憶が保たない私には相性が悪いから普通に変換してコピペした

具体的に4乗にしているし分子は1だがそのへんは色々と拡張できるし暇があったら追記したい